日頃からこれだけは準備しておきましょう
葬儀では、慌ただしい合間を縫っていろいろ決めることが多く、苦労することが多いものです。少しでもそうした手間を省くために、日頃からできることを準備してはいかがでしょうか。
- ● 宗教・宗派・家紋などの確認
- ● 遺影用の写真
- ● 親族の名簿
- ● 世話役の目当て
わからないことは葬儀業者や菩提寺に相談を
- 現代の葬儀はそのほとんどを葬儀業者が取り仕切る形になっています。それだけに、葬儀業者の行うサービスは多岐にわたります。
心に残る「いいお葬式」にするためには、わからないことがあれば何でも業者に相談して解決しておくことです。
とりわけ、トラブルになりやすい葬儀費用について疑問点があるときは、遠慮なく聞いておきましょう。また、宗派によるしきたりのことなどでわからないことがあれば、菩提寺に相談してみましょう。
葬儀後に必要な手続き
葬儀後に必要な手続きは多岐にわたります。法令等の期限により、下記表にある「めやす」の時期に集中的に行うようにすれば、うっかりの手続きミスも防げます。
死亡届は7日以内に
- 医師からもらう死亡診断書(または死体検案書)は、左半分が死亡届になっています。
遺族が記入・押印し、(多くの場合葬儀業者が代行して)自治体の指定する火葬許可申請書とともに故人の本籍地か届け出人の居住地、または死亡した自治体の戸籍係に届け出ます。受付は休日、祝日、夜間を問いません。 故人が勤務先の健保加入の場合
- 故人が世帯主で、勤務先の健康保険組合に加入、家族が被扶養者だった場合、故人の家族は死亡の翌日に被扶養者資格を失うので、すぐに家族で国民健康保険への加入手続きをするか、家族内で別の人の扶養に入るかの手続きをします。故人の保険証は勤務先に返却します。
故人が国民健康保険加入の場合
- 国民健康保険の場合、保険証の返却先は自治体の役所窓口で、資格喪失届を出す必要がありますが、死亡届によって連動して処理される自治体もあるので、役所に事前に相談してください。
●手続先 役所の窓口
●必要書類 死亡を証明できる書類(戸籍謄本など)、印鑑、申請者の本人確認書類ほか
必要な手続き一覧
手続きカッコ[ ]内は法令上の期限 | めやす |
---|---|
健康保険証の返却[5日以内] | 5日以内 |
死亡届・火葬許可申請書[7日以内] 手続き用書類の取得 |
7日以内 |
世帯主変更届[14日以内] 国民健康保険加入手続き[14日以内] 年金受給権者死亡届[厚生年金10日以内/国民年金14日以内] 国民健康保険証の返却・資格喪失届[14日以内] |
10日以内 |
各種証書類返却 パスポートなど 各種資格・免許証返却 運転免許証/調理師免許証など マイナンバーカード(同通知カード)返却 印鑑登録証(カード)・住民基本台帳カード返却 各種会員証返却 JAF/フィットネススラブなど 企業・団体の身分証明書返却 勤務先社員証など 各種サービス契約の停止または名義変更 電気/ガス/水道/NHK/CS放送/ケーブルTV/携帯電話/スマホ/賃貸住宅/公立図書館カード/自治体発行の優待パスなど/ネット上のサービスクレジットカード |
できるだけすみやかに |
死亡保険金請求[3年以内] 相続の放棄/限定承認[3ヶ月以内] 国民健康保険葬祭費申請[2年以内] 後期高齢者医療制度葬祭費申請[2年以内] 健康保険埋葬料(費)申請[2年以内] (各健康保険)高額療養費申請[2年以内] |
3ヶ月まで |
故人の準確定申告[4ヶ月以内] |
4ヶ月まで |
相続税申告[10ヶ月以内] |
10ヶ月まで |
相続財産の名義変更手続き 不動産/預貯金/有価証券/自動車/ゴルフ場会員権/故人が契約した保険類/固定電話加入権/ 遺留分減殺請求[1年で時効] |
相続確定後すみやかに |
未支給年金請求[5年] 遺族基礎年金請求[5年] 遺族厚生年金請求[5年] 国民年金寡婦年金請求[5年] 同死亡一時金請求[2年] |
1年以内 |